生活習慣病である原発不明がんの予後は

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 採取したがん細胞または組織の種類が、そこで予想されたがん細胞の種類と異なる場合は、原発不明がんの診断が下されます。
 体内の細胞は、その起源となる組織の種類に応じた特有な外観をしています。
 例えば、乳房から採取されたがん組織のサンプルは、乳腺細胞からできていると予想されます。
 しかし、その組織サンプルが異なった種類の(乳腺細胞ではない)細胞であれば、その細胞は、体の他の部位から乳房に転移した可能性が高くなります。
 治療計画を立てるために、医師はまず原発がん(最初に発生したがん)を特定しようとします。

 原発がんを特定するために用いる検査や処置は、がんが拡がっている場所によって異なります。
 場合によっては、どの診断検査が最も有用か医師が判断する上で、がん細胞が最初に発見された場所が役立つことがあります。
 ◦がんが横隔膜(呼吸を助ける肺の下にある薄い筋肉)より上で発見された場合、原発がんの場所は、肺や乳房など、胴体の上側にある可能性が高くなります。
 ◦がんが横隔膜より下で発見された場合、原発がんの場所は、膵臓や肝臓、または腹部にある他の臓器など、胴体の下側にある可能性が高くなります。
 ◦がんの種類によっては、体内で転移しやすい特定の領域があります。頭頸部がんは首のリンパ節に転移することが多いため、そこでがんが発見された場合、原発がんの場所は頭部や首である可能性が高くなります。

 がんが最初に発生した場所を特定するために、以下の検査や処置が行われる場合があります:
 ◦ CTスキャン(CATスキャン):
 胸部や腹部などの体内の領域を様々な角度から撮影して、精細な連続画像を作成する検査法。
 この画像はX線装置に接続されたコンピュータによって作成されます。
 臓器や組織をより鮮明に映し出すために、造影剤を静脈内に注射したり、患者さんに造影剤を飲んでもらったりする場合があります。
 この検査法はコンピュータ断層撮影法(CT)やコンピュータ体軸断層撮影法(CAT)とも呼ばれます。

 ◦ MRI(磁気共鳴画像法):
 磁気、電波、コンピュータを用いて、体内領域の精細な連続画像を作成する検査法。この検査法は核磁気共鳴画像法(NMRI)とも呼ばれます。

 ◦ PETスキャン(陽電子放射断層撮影):
 体内の悪性の 腫瘍細胞を検出するための検査法。少量の放射性 ブドウ糖(グルコース)を静脈内に注射します。
 その後、周囲を回転しながら体の内部を調べていくPETスキャナという装置を用いて、ブドウ糖が消費されている体内の領域を示す画像を作成していきます。悪性腫瘍細胞は、正常な細胞よりも活発でブドウ糖をより多く取り込む性質があるため、画像ではより明るく映し出されます。

 ◦ 乳腺X線撮影 (マンモグラフィ):
 乳房のX線検査。

 ◦ 内視鏡検査 :
 体内の臓器や組織を観察して、異常な部分がないかを調べる検査法。
 皮膚上の切開部か口などの体の開口部から内視鏡を挿入します。
 内視鏡は、観察用の光源とレンズを備えた細いチューブ状の装置です。
 リンパ節などの組織のサンプルを採取するための切除具が付いているものもあり、それで切除された組織は、顕微鏡での観察によってがんの徴候がないか調べられます。
 例えば、大腸内視鏡検査が実施されることがあります。

 ◦ 腫瘍マーカー検査 :
 体内の臓器や組織、腫瘍細胞により作られる特定の物質の量を測るために、血液、尿、または組織のサンプルを調べる方法。
 特定の物質の血中濃度が上昇している場合には、その物質と関連性のある特定の種類のがんの存在が疑われます。
 このような物質は腫瘍マーカーと呼ばれます。血液検査では、CA125、CgA、α-フェトプロテイン(AFP)、β-ヒト絨毛性ゴナドトロピン(β-hCG)、前立腺特異抗原(PSA)などの量も調べる場合があります。
 時には、いずれの検査でも原発がんの場所が特定できないことがあります。
 そのような場合は、おそらく医師が最も可能性が高いと判断したがんの種類に基づいて治療が行われることになります。

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