生活習慣病である原発不明がんの予後は

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 特定の因子が予後(回復の見込み)に影響を及ぼします。
 予後(回復の見込み)を左右する因子には以下のものがあります:

 ◦がんが最初に発生した場所と転移した場所。
 ◦がんが転移した臓器の数。
 ◦腫瘍細胞を顕微鏡で観察した際の外見。
 ◦患者さんの性別。
 ◦診断直後のがんか、再発した(再び現れた)がんか。

 原発不明がんの患者さんのほとんどが、現行の治療法ではがんの治癒が望めません。
 患者さんは、治療法改善のために実施されている様々な臨床試験の1つに参加を考えてもよいでしょう。
 原発不明がんを対象とした臨床試験は米国各地で行われています。
 臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のホームページから入手することができます。

 がんはすでに転移しているので、手術(外科治療)で取りきって治すことや、放射線治療で根治できる時期を過ぎていることが多く存在します。
 その場合には、経過を注意深くみたり、全身状態に合わせて全身療法(薬物療法)が選択されたりします。
 がんとは、ある臓器で、正常な細胞が異常細胞へ変化し、無秩序に増えて浸潤・転移を起こし、臓器を越えて広がっていくものをいいます。
 特に皮膚・粘膜などの表面(上皮)から出たものを指します。

 がんが発生した臓器を原発部位といい、そのがんを原発巣といいます。
 原発部位から離れた部位で進展したがんを転移巣といいます。
 がんの診断は、例えば胃からできたものを胃がんというように、原発部位にならって付けられます。
 胃にできたがんが肝臓に移った場合は、胃がんの肝転移と診断され、その転移巣は胃がんの性質を示します。

 がんの確定診断には、体の表面・内部に関わらず、病変部位から細胞や組織を一部採取して顕微鏡で調べること(病理検査・病理診断)が必要です。
 通常は、何か体調が悪くて症状が出てきた場合や健康診断などで異常が見つかった場合に、医療機関を受診して、そこで詳細な病歴聴取や診察、血液検査や尿検査または便検査、超音波(エコー)・X線・CT・MRI・FDG-PETなどの画像検査、内視鏡検査(胃カメラや大腸カメラ)が行われ、がんが疑わしいときに生検・病理組織学的検査となります。

 がんの病変の場所により、以下のような症状があらわれることがあります。
1)リンパ節の腫(は)れ:
 首の周り(頸部:けいぶ)、わきの下(腋窩部:えきかぶ)、太もものつけ根(鼠径部:そけいぶ)などのリンパ節は、体の表面にあるので触れやすく、リンパ節に転移した場合には痛くないしこりとして見つかることがあります。

2)胸水、腹水:
 胸水がたまると息苦しさが出ることがあります。また、腹水がたまると腹部が張る感覚(腹部膨満感)や実際に膨れてくること(腹部膨満)があります。

3)肺腫瘍、肝腫瘍:
 肺腫瘍によって咳(せき)や胸痛、声のかすれ(嗄声:させい)などが出ることがあります。
 肝腫瘍の大きさや場所によっては、上腹部の不快感や膨満感が出たり、腫瘤(しゅりゅう)に触れたりすることがあります。
 また、症状がない場合でも、健康診断などで実施される胸部X線検査や超音波(エコー)検査で、肺や肝臓に腫瘍が発見されることがあります。

4)骨の症状(痛み、しびれ、麻痺[まひ]など):
 骨の痛みや、骨に移ったがんが神経を圧迫することによるしびれや麻痺が起こることがあります。
 骨のX線検査で異常が見つかる場合や骨折で見つかる場合もあります。

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